若者を指導する稲垣順一さん(第10回)
昭和62年4月に開講した学校法人富嶽学園日本建築専門学校は4年制の大学と同等の資格が得られる全寮制の学校です。学校の開設者は元菊池建設社長の故菊池安治氏で、菊池氏は清水建産組合の組合員でもありました。そのこともあって、建産組合では開設当初から指導者が出向き、若者たちの技能習得に貢献してきました。
清水区で唯一の建築マイスターである外岡信乃夫氏は開校時からの指導員として、さらに2人目として精巧な建築模型制作者である故木下博氏(清水市技能功労者受賞者)も若者たちの技術指導に貢献しました。
3人目の指導員となる稲垣順一さん(55)は「工法」「規矩」を担当し、週1回講師として学校に出向いています。
建産組合からは、この他に永井昌広氏(元清水建築組合技能士会会長)が助手として活躍しました。このように、若者たちの技能習得の場である日本建築専門学校と、建産組合は深い関わりを持っています。